国道4号線は関東圏から東北圏への流通の要なんですが、そのために日夜を問わず大型車両がたくさん通ります。

ちょうど関東と東北の境目、東京からきて那須を過ぎたあたりに峠があるんですが、ここは、夜に大型車両が一般車両を煽ってくるようなこともあるんです。
そしてこの話は、そんな峠での体験です。

その日、K(仮名)は、大学から帰るために夜遅くその峠にさしかかりました。
ちょうど、峠の上りに差し掛かったときに、後ろからとても強い光が近づいてきそうです。

その光に、あっという間に後ろにつかれたので道をゆずるために登坂車線に移ったのです。

だけど、その光も同じように車線変更してきたのです。
ちょっとおかしいなと思ったKは、ミラーで、その光を確認したんですが、光の上に顔が見えたので、大型車両の人の嫌がらせだろうなと思ったそうで、アクセルに力を入れ振り切ろうとしたんだそうです。

でも、全然その光は離れずについてくる・・・。

峠を越え車線が下りになるちょうどそのときに、ふっとその光が消えたそうです。

そして、Kの目にまるで浮き立つように、道端に置かれた花束が映ったそうです。