怪談話じゃないけど、友人から聞いた話。

彼の大叔父は戦後シベリア抑留者で、筆舌に尽し難いほどの悲惨な体験をしたらしい。
極寒の地での過酷な労働、食事は小麦粉かトウモロコシ粉で練った団子のみ。

毎日死人が出て、朝起きると両隣で寝てた奴が冷たくなっていたこともあったとか。

大叔父曰く、まず真っ先に死ぬのは東京や大阪の都会出身者。
内臓が美食に馴れてしまってるので、粗食で体が維持できないらしい。

で、次に死ぬのが農家の長男。
これは農家の跡取ということで大切に育てられたせいか、苛酷な境遇に耐えられないのだとか。

こういう話聞くと、「もし自分が同じ境遇になったら?」って想像して鬱になる・・・。

ちなみに、大叔父は農家の四男で、小柄ながらもガッシリした体躯の持ち主。
友人曰く、俺よりも背が低いけど、全身から熊のようなオーラを放出してる人らしい。