漫画読んでいたらなぜか突然思い出した体験談。

もう10年ほど昔の話。
大学に入ってすぐに朝刊の配達のバイトをしていたのだが、ちと分かり難いかもしれないけど、配り間違えてもすぐ分かるように列ごとに配る部数を数えて自転車の荷台から前のカゴに取り分けて配達している。

いつの日からか配り始めて5列目だったかな?
なぜか毎日毎日1部足りなくなるってことが2週間くらいだったか続いたのね。

つまり、前もって17部取り分けている筈なのに、なぜか16部しかない。
かといって、配り終えてから新聞が足りなくなるってことは無かったのね。
一度や二度なら数え間違いで済むけど、それが毎日と続いて不思議に思ったんだ。

んで、12月の終わり頃のある日に、その足りなくなる列の配達中、自転車に戻ると
黒ずくめの人影があって、何かゴソゴソと自転車を弄ってた。

こいつが悪戯して荷台に1部戻して足りなくなってたのか・・・?なんて思って、脅かしてやろうと「ワッ!!!」と叫びかけたのね。

そうしたら、ビックリしてこっちを振り向いたように見えたのだけど、次の瞬間、煙みたくフワーッって消えてしまった・・・。
もうそれまで生きてきた中で一番ビビった。

最初で最後の不思議体験だった。
即配達終わらせてぶっ飛んで帰りましたよ。

話にしてもあまり怖くはないかもしれないけど、あれは何だったのだろか・・・。