私は腹が弱くよく下痢をしていました。

校庭で遊んでる時に腹痛を起こし、ピンチに陥ることがあり、桜の大木とジャングルジムの間にあるボットントイレをよく利用しました。

このトイレは臭いし昼でも薄暗く不気味で個室が3つあるにも関わらず、私以外の人が利用してるのを見たことがありませんでした。

3年に進級した春休み開け、何気なく校庭を見たら何度もピンチを救ってくれたボットントイレが無くなってるのに気づきました。

「あれ?桜の木の下のボットントイレがないよ」と指摘すると意地悪なWが「そんなとこにトイレなんて無かったかったぞ!」と言ってきました。

「えっ?春休み前はあったよね?」と仲の良いNに聞いた所、Nもトイレなんて無かったと言います。

「そんな馬鹿な・・・」と絶句し、休み時間にWとNを連れてトイレのあった場所を確認したけど何の形跡も残ってないうえ、桜とジャングルジムの間が狭くトイレを設置出来るほどの幅もありませんでした。

・・・一体、私はどこのトイレに入ってたんでしょうね・・・。

他人にはくだらない話ですが、私にとっては本当に不思議な体験でした。