中2の時に俺のばあちゃんが死んだときの話。

ばあちゃんは80を越えてて大往生だったんだけど、そのときの葬式が30分くらいで全部終わって親戚みんなで短くてよかったねっていってた。

うちの田舎は49日まで延々と御詠歌を毎週とあげる風習が残ってるんだけど、14日目くらいからいろいろ起こった。

最初は誰もいないはずの仏間で音がするって言う程度だったんだけど、だんだんエスカレートしていった。

仏壇のまわりの造花が揺れる音がしたり、仏壇の鐘が鳴ったりしてて、親戚のうちでも程度の低い俺やおかんは心霊現象って喜んでた。

でも4週目くらいから俺の親父にいろいろ起こりだした。

いたって健康体だった親父がどんどん痩せていって体重が60キロを割るまでいった(身長は182)。
んである朝飯食ってたら兄貴が親父に目が赤いって言い出して、おかんがやばいって言うんで親父が医者に行ったら眼底出血してて危険だっていわれた。

おやじはそのころ仕事のトラブルが続いていたので気休めにっていうことで、霊媒師に親父とおかん、親父の兄夫婦でみてもらいに行った。
そしたらばあさんの葬式の時のお経の力が足りなくてばあさんが迷ってて、成仏するために近親者の葬式のお経後からを利用しようとしてるっていわれて帰ってきた。

ほとんど同時に親父の姉さんが別の霊媒にみてもらったら、親父にばあさんが憑りつかれてるるっていわれていたらしい。

それでこりゃやばいっていうことでうちらは別の寺(本家の寺)で2度目の葬式をした。
その時の住職の説教が「人生。露のごとく、***(ばあさんの名前)観念して成仏せい」という異例のものだった。
それでもう一回、儀式的に墓に行ってお経を上げて家に帰ったら、我が家の犬が死んでた(8才)。