昔、会社の先輩から聞いた話だから、嘘かホントかはわからない。

ある日仕事で夜勤をやっていた帰り道、午前4時くらいだったと言ってたと思う。
車を運転してると、前にトロトロ30㎞くらいの速度で走ってる軽自動車がいたんだと。

ちゃっちゃと抜きたかったんだけど、夜で暗い上にカーブの多い山道だったので仕方なく後ろに付いて走っていたらしい。
そしたら急にその軽自動車が停車し、運転席側から2メートルくらいでフードを被っていて、明らかに両腕がないシルエットの人影が降りてきた。

「ヴォー!!ヴォー!!」って感じで叫びながら先輩の車の方へ走って来た。

先輩は「やべえっ!?」って思って車を発進させようと思ったけど、人影は既に先輩の車のところまで来ていて、そのまま叫びながら車の回りをぐるぐると回り始めた。

人影はしばらく回り続けたあと、山の下り斜面側のガードレールを超えてそのまま山の中に消えてしまったらしい。
ふと先輩が前を見てみると、その人影が乗っていたはずの軽自動車が無くなっていたとか。

ついさっき夜勤の帰りで3時頃にゆっくり走ってる軽自動車の後ろに付けちゃって、その話を思い出してちょっとビビってしまった。
群馬県のお話です。